top of page

1.From Complex

夕暮れ時の温い風から

今年も出会いの知らせが

いつも見てる 知人の姿

​明日は大人になるだろう

自分らしくいこうなんて

安く言われたくないな

規格外の姿じゃ怖がられるだけ

一度のめぐり逢いも

​舞い上がる様はみすぼらしく

飽きられるだけの弱い自分を消したくて

遠く遠く続くはるか向こう

抜け出せるのは一度だけ 光へ

道連れはしない場所で今

突き進む 未来を目指した

やるせなさを拭えた日々も

今へと繋げてくれたよ

此処の日々も悪くないけど

先へと繋げられるかな

生きる日を統べる場所でなら

いくらでも悔いを治せるか

花の色変わる瞬間を

見届けて今は離れる

遠く遠く続くはるか向こう

抜け出せるのは一度だけ 光へ

道連れはしない場所で今

突き進む 未来を目指した

2.四半世紀目の願い

数を重ねる誕生日でも

特に大人になれはしないから

いつも周りに先越されてる

弱い僕から祈るちょっとの願い

終わりの見えない四半世紀の真下

鏡に映る僕は美しくないな

生き恥さらしても出来ることならば

どうかどうか有望な将来を僕らに見せてくれないか

ただ一度許された僕の中でどれだけ息が出来るだろうか

隙を見つけりゃ眠れる僕も

実は密かに野望があるんだ

叶う勝算も分からないまま

声も出せずに消えてしまうだろう

腑甲斐の無さに嫌気がさした

我が儘な僕に取柄はあるのか

ありふれた恵みさえ貪る毎日で

どうかどうか絶望な状況を僕から離してくれないか

分かってる泣けるほど痛い傷も消えない日々が待つことも

どうかどうか有望な将来を僕らに見せてくれないか

幾つもの許された僕の道でどれだけ覚悟が要るだろうか

3.おまじない 

引き寄せる理由なんていつも大それた意義なんかなく

漫画のような流れなんて無くてその場での勢い任せ

久々の再開はただの連絡で日にちを合わせ

駅の隅パン屋の手前で間に合えばお終いだから

また会えるように御呪いしよう

少しの未練を載せてどこまでも

恥ずかし気な歌ボロい自転車に乗せてさ

君が住んでいた町に残るよ

意地悪な言葉を選んで傷つけた時もあったけど

皺くちゃな理屈で拭って許せたらまたやり直し

切なさも日にちを跨ぐと何となく落ち着くけれど

会いたいと小さな我が儘寝る前にふと思い出す

何処かに住んでる君は元気ですか

一度顔を見せてくれないか

はにかむその顔は最後見た時のままだろうか

君が健やかなままでいるように

また会えるように御呪いしよう

少しの未練を載せてどこまでも

恥ずかし気な歌ボロい自転車に乗せてさ

君が住んでいた町に残るよ

4.春の風の向きに従って

どれだけの歳を積んでも

頼りない朝日に浴びせると

なけなしの意志は跡形もなく崩れてくのさ

何も感じず思いのままに進めることを望むか

理由もないその場しのぎならば頼りない

春の風の向きに従って

僕は一歩足を上げてみた

頭上の空は単純な程青くて

遠くまで行けそうだけれど

過ぎた過去を忘れられるほどに

僕は決して器用じゃないのさ

名残と共に築く今で

僕はどこに行けばいいのだろう

いつもより長く寝てても

見つめてる誰かの自慢じゃ

限りある暇も寂しいほどに疲れてくのさ

誰でも一度は他人が流す助けの舟を望むが

出来るなら手持ちのこの足で進めたい

拍を刻む言葉連なって

僕は此処を離れていくのさ

いつもの癖は何十年先もずっと

出来れば続けたいけど

過ぎる今日も捨てられるほどに

僕は決してタフではないのさ

見上げた空が赤く染まる

僕は何を許せなかったのかな

春の風の向きに従って

僕は一歩足を上げてみた

頭上の空は単純な程青くて

遠くへと走り出すのさ

過ぎた過去を忘れられるほどに

僕は決して器用じゃないけど

名残に変わる今と共に

​僕は行くよ かつて定めた場所へ

bottom of page